外壁塗装業者によってお勧めされる塗料が違い、悩んだ経験はございませんか?
本記事では、塗料8種類それぞれの特徴と費用を解説していきます。
あなたのおうちの状態に最も適した塗料を選ぶ際の参考にしてみてください。
塗料が多すぎて選べない…
> 施工実績約2,500件の美全に30秒で無料相談する
外壁塗装における塗料の選び方迷ったときは「シリコン塗料」を選択
外壁塗装の塗料の中で最も人気があるのは「シリコン塗料」です。
安価でありながら、7~13年程度の耐久年数があり、コストパフォーマンスが良い塗料となっています。
建築塗料市場においても8割のシェアを誇っているため、特にこだわりがないようでしたらシリコン塗料を選択することをおすすめします。
外壁塗装塗料の「耐久年数」と「相場費用」から考えてみる
塗料を選ぶ基準が分からないというような方は、耐久年数と相場費用から考えてみるようにしましょう。
耐久性は、樹脂の違いによって変わってきます。樹脂ごとの耐久年数は「外壁塗料8種類の比較一覧」からご参照ください。
ニオイが気になる場合は、油性塗料より『水性塗料』
水性塗料と油性塗料では、塗装する際に用いられる「希釈剤」が異なっております。
水性塗料には水が、油性塗料にはシンナーなどの有機溶剤が用いられています。
油性のほうが長持ちすると言われており、外壁には「油性塗料」が採用され続けてきましたが、シンナーの強い臭いが気になってしまう方には水性塗料を選ぶことをおすすめします。
『防水性』や『遮熱性』などの性能にも考慮する
外壁塗装の塗料を選ぶ際に、塗料の性能にもできるだけ考慮するようにしましょう。
塗料の元々の機能としては塗装面の保護や着色になります、しかし、塗料の製品によって下記のような性能もつけることが可能です。
性能 | 効果・性能 |
遮熱機能 | 温度上昇を抑えることができる性能。夏の室内が快適になり空調代が下がったり、熱による建物の劣化を抑えることもできる性能。 |
防水性 | 雨水が建物内部へ侵入しないようにする性能。 |
防汚性 | 汚れを付着させづらくする性能。 |
防カビ性 | 細菌やカビの発生を抑えることができる性能。 |
防錆性 | 錆の発生を防ぐ性能。 |
塗料が多すぎて選べない…
> 施工実績約2,500件の美全に30秒で無料相談する
外壁塗料8種類の比較一覧(耐久年数・相場価格)
外壁塗料をまずは一覧にしてみましたのでご確認ください。
それぞれの詳しい解説は順を追って行っていきます。
塗料 | 耐久年数 | 相場価格 |
アクリル | 約3~8年 | 1,000~1,800円/㎡ |
ウレタン | 約5~10年 | 1,700~2,500円/㎡ |
シリコン | 約7~13年 | 2,300~3,500円/㎡ |
ラジカル | 約8~16年 | 2,200~4,000円/㎡ |
ナノテク | 約10~15年 | 2,300~4,500円/㎡ |
フッ素 | 約15年~ | 3,500~4,800円/㎡ |
セラミック | 約15~25年 | 2,300~5,500円/㎡ |
光触媒 | 約15年~ | 3,500~5,500円/㎡ |
「アクリル塗料」の特徴・価格
アクリル塗料のメリットは「発色がよく」「価格が安い」ことです。
アクリル塗料にはツヤがあり発色がよいという特徴があります。
そのため、家電やプラモデルなど鮮やかな色合いを求められるシーンでよく使われます。
また、価格の安さも大きな特徴です。アクリル塗料は1㎡あたり1,000~1,800円程度で販売されており、もっとも一般的な塗料であるシリコン塗料と比べて半額程度の価格です。
一方で、アクリル塗料のデメリットは「耐久性の低さ」です。
アクリル塗料の耐久年数は3~8年といわれています。
家屋の環境によっては3年後に再び塗装をする必要が生じるかもしれません。
耐久性の低さがネックとなり、最近ではアクリル塗料は外壁塗装にはあまり用いられなくなっています。
「ウレタン塗料」の特徴・価格
ウレタン塗料のメリットは「どんな材質の壁とも相性がよく」「価格が安い」ことです。
ウレタン塗料は木、金属、コンクリートなど様々な材質の壁に塗ることができます。
また、1㎡あたり1,700~2,500円程度で販売されており、比較的安価な塗料です。
一方で、ウレタン塗料のデメリットは「耐久性の低さ」です。
ウレタン塗料の耐久年数は5~10年といわれており、長期的な外観保持にはやや不安があります。
とはいえ、予算と家屋の環境によってはウレタン塗料は選択肢の1つになるでしょう。
「シリコン塗料」の特徴・価格
シリコン塗料のメリットは「カラーバリエーションの多さ」「コストパフォーマンスの良さ」です。
シリコン塗料は非常に幅広く使われている塗料です。
そのため、各社から様々な製品が出ており、豊富なカラーバリエーションがあります。
また、1㎡あたり2,300~3,500円程度の価格でありながら7~13年程度の耐久年数であり、コストパフォーマンスが良い塗料です。
一方で、シリコン塗料のデメリットは「さまざまな製品が存在すること」です。
これはシリコン塗料のメリットでもあるのですが、さまざまな製品が存在するからこそ、中には粗悪な製品もあります。
シリコン塗料は幅広く使われている塗料で、迷ったらシリコン塗料にしておけば間違いないといわれるほどですが、だからこそ粗悪な製品を選んでしまわないよう注意が必要です。
「ラジカル塗料」の特徴・価格
ラジカル塗料のメリットは「最新技術が採用されていること」です。
ラジカル塗料には樹脂の劣化を抑える最新技術が採用されており、シリコン樹脂と同程度の価格ながらやや長い耐久年数であるとされています。
一方で、ラジカル塗料のデメリットは「採用実績の少なさ」です。
最新技術であるがゆえに、ラジカル塗料を塗ってから実際に15年~20年経った家屋は非常に少ないです。
ラジカル塗料が適した家屋なのか、慎重に業者と相談する必要があるでしょう。
「フッ素塗料」の特徴・価格
フッ素塗料のメリットは「耐久性の高さ」です。
耐熱性・耐寒性が高く耐久年数も15年~と非常に長い点が最大の特徴です。
その耐久性から高級マンションや公共施設で数多く採用され、スカイツリーに採用されたことが話題にもなりました。
一方で、フッ素塗料のデメリットは「コストの高さ」です。
1㎡あたり3,500~4,800円程度のコストは、シリコン塗料の約1.5倍です。
もちろんそれに見合う耐久性はあるのですが、予算との相談が必要でしょう。
「セラミック(断熱/遮熱)塗料」の特徴・価格
セラミック塗料のメリットは「耐久性の高さ」です。
セラミック塗料とは砂やレンガなどの微粒子を配合して作られた塗料のことです。
微粒子を配合する分だけ高価になりますが、高い耐久性を実現しています。
他の塗料とのハイブリッドも可能で、セラミック+シリコン塗料やセラミック+フッ素塗料の製品が販売されています。
一方で、セラミック塗料のデメリットは「製品の良し悪しを見抜く難しさ」です。
セラミック塗料はどんな微粒子をどのぐらい混ぜるかで全く機能が異なります。
施工実績を調べるなど、良い製品を選ぶための努力が必要になるでしょう。
「光触媒塗料」の特徴・価格
光触媒塗料のメリットは「耐久年数が長く」「自動で汚れを分解してくれる」ことです。
光触媒塗料は酸化チタンが紫外線に反応することで自動的に汚れを分解します。
分解された汚れは雨で流されるので家屋をきれいな状態にキープすることができます。
また、耐久年数も非常に長い塗料です。
一方で、光触媒塗料のデメリットは「価格の高さ」と「カラーバリエーションの少なさ」です。
光触媒塗料はサラサラで乾くのが遅いため、施工が大変です。
施工が大変なので価格も高くなりやすく、シリコン塗料の1.5倍程度の価格になることが多いです。
また、酸化チタンは白色であるため、濃い色の外壁にはできないことが多いです。
「ナノテク塗料」の特徴・価格
ナノテク塗料のメリットは「汚れにくさ」と「エコ」です。
ナノテク塗料は汚れが表面に浮きやすい性質があるため、雨で汚れを洗い流すことができます。
また、ナノテクノロジーを使用することで樹脂の使用料を減らし、地球温暖化対策に貢献することができます。
一方で、ナノテク塗料のデメリットは「選択肢の少なさ」です。
ナノテク塗料は歴史が浅く、製造メーカーと施工業者共に選択肢が限られます。
使用する場合にはナノテク塗料の実績が豊富な施工業者を選びましょう。
塗料が多すぎて選べない…
> 施工実績約2,500件の美全に30秒で無料相談する
外壁塗装塗料選びで知っておくべき基礎知識
塗料には、耐久年数や費用以外にも「色や光沢の強さ」「扱いやすさ」などの違いがあります。
それらの違いは塗料に記載のある「分類名」を見ただけでおおよその判断をすることができます。
まとめ
本記事では、外壁塗装の塗料8種類の特徴・相場費用から、塗料の失敗しない選び方まで解説していきました。
選ぶ塗料によって、耐久年数、費用、性能、全てが変わってきます。
是非今回の内容を参考に、ご自宅にぴったりの塗料を選んでみてください。
塗料が多すぎて選べない…
> 施工実績約2,500件の美全に30秒で無料相談する