外壁塗装工事を行うにあたり、複数社から相見積もりをとってみたものの、費用相場が分からなかったり、そもそも見積書のどこに注目して見るべきなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、見積書のチェックすべきポイントから各項目の費用相場まで解説していきます。
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外壁塗装の見積書で見ておくべき5つのポイント
外壁塗装業者複数社から相見積もりをとったものの、どの部分に注目して良し悪しを判断すればいいのか悩みますよね。
まずはじめに、見積書の確認しておくべきポイントについてご紹介します。
塗料メーカー品と商品名
見積書の中で、具体的に塗料メーカーや商品名が記載されているかチェックするようにしましょう。
「シリコン塗料」などとグレードでしか書いていないような見積もりは要注意。
同じ「シリコン塗料」でも、メーカーが変われば商品も変わってくる為、価格も全く違います。
安価なシリコン塗料を使っているにもかかわらず、高価なシリコンの金額分が請求される、ということがないよう、見積もりを頂く際には塗料のメーカーや商品名は必ず明記してもらうようにしましょう。
外壁塗装塗料の使用缶数
塗料の使用缶数が細かく記載されているかもチェックするようにしましょう。それぞれの塗料に、メーカーが定めている「基準塗布量」というものがあります。この量が守られていないと本来の塗料の機能が発揮されず、施工不良になってしまう可能性もあります。
塗装面積
基準塗布量が守られるためには、正しい塗装面積が測られている必要があります。
万が一「坪数」で表記されていたら、注意を払いましょう。坪数は塗布する外壁の面積ではなく床面積にしかすぎないためです。
塗装面積をかさ増しして、工事費用を引き上げようとする会社も存在するので、塗装面積は各社の見積書で比較しながら正しい面積で請求されているのか確認するようにしてください。
「一式」という表記がないか
見積書の中に、「〇〇一式」という表記が頻繁に使われていないか、チェックするようにしましょう。
「〇〇一式」という表記は、塗装面積を正確に測るのが厳しい箇所などに利用されます。
外壁や屋根の塗装の内訳には使われることはないため、「屋根塗装一式」や「外壁塗装一式」というような表記があった場合には一度よく確認する必要があります。
また、「一式」にはどこまでが含まれているのかが不明瞭で、あとになって「そちらは含まれておりません」と言われてしまう可能性もあるので、できるだけ「一式」表記は避けて細かい表記にしてもらうようにしましょう。
工程が省略されていないか
悪徳塗装業者であった場合は、外壁塗装工事の必要工程を省いて手抜き工事を行うことがあります。
手抜き工事にされないためには、見積もりの段階から必要工程が全て細かく記載されていることを確認する必要があります。
あとになって「ここの工程が抜けています」と伝えたところで、見積もりに書いていなければ対応はしてくれません。
必ず抜けている工程はないか、確認を行うようにしましょう。
外壁塗装工事の工程は下記のような流れになっておりますので、こちらも併せてご参考にしてみてください。
■外壁塗装工事の工程
①仮設足場工事とシートの設置
②高圧洗浄
③乾燥
④下地調整
⑤養生
⑥外壁塗装
⑦付帯部塗装
⑧屋根塗装
⑨養生取り
⑩業者と顧客による確認作業
⑪足場解体
⑫清掃
⑬引き渡し
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外壁塗装の見積もりの各項目の意味と費用相場
外壁塗装の見積もりに出てくる項目ごとの内容と、費用相場について紹介していきます。
ただ、相場に関しては施工状況などによって変わってくるため、あくまでも目安として見るようにしてください。
見積書の各項目の意味
それぞれの項目がどのようなことを指しているのか、知っておくようにしましょう。
①足場
外壁塗装を行う際に必要になる足場を設置する工程です。
「仮設足場」と表記する場合もあります。
②高圧洗浄
小篤洗浄機を使って外壁を洗浄する工程です。
③養生
塗装しない場所にテープやビニールなどで保護をしたり、足場にメッシュシートを張ったりする工程です。
④下地調整
古くなった塗膜をはがしたり、さびを落としたりする工程です。
古い塗膜の上から新しい塗装を行ってもすぐに落ちてしまうため、とても大事な工程です。
⑤下塗り
外壁の下地と上塗り塗料を接合させるための工程です。
⑥中塗り
仕上げ塗料を使った1度目の塗装工程です。
見積書では上塗りと一緒に「2回塗り」としてひとまとめにされる場合が多いです。
⑦上塗り
仕上げと量を使った2度目の塗装工程です。
上塗りは塗膜の表面を整える最後の工程なため、色ムラや塗り残しがないように塗装する必要があります。
⑧付帯部
軒天、雨樋などの付帯部の塗装工程です。
⑨諸経費
現場管理費や廃材処理費などを指します。
見積書の各項目の費用相場
次に、各項目の費用相場をお伝えします。あくまでも目安なので、判断材料の一つとして捉えていただければと思います。
項目 | 費用 | |
足場 | 600~800円/㎡ | |
養生 | 300~400円/㎡ | |
下地調整 | 200~1,000円/㎡ | |
下塗り | 600~1,200円/㎡ | |
2回塗り | 2,000~4,400円/㎡ | |
付帯部塗装工事 | 軒天 | 800~1,200円/㎡ |
雨樋 | 800~1,200円/㎡ | |
破風板 | 650~1,200円/㎡ | |
雨戸 | 2,000~5,000円/㎡ | |
シーリング打ち替え | 900~1,500円/㎡ | |
シーリング増し打ち | 500~1,000円/㎡ | |
諸経費 | 現場管理費 | 一式 30,000~50,000円 |
廃材処理費等 | 一式 10,000~30,000円 |
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外壁塗装の見積もり時に見るべき業者選びの3つのポイント
これまで外壁塗装工事の見積書の内容について解説してきましたが、外壁塗装工事で失敗しないためにはどんな業者に依頼をするかという点も重要になってきます。
優良業者を見つけるポイントはいくつかございますが、今回は見積もりを依頼した際に優良業者を見つけ出すポイントをお伝えしていきます。
現地調査が丁寧かどうか
見積もりを算出するにあたり必要な、建物の素材や面積の情報を確認するために、業者は現地調査をまずは行います。
調査の際に、屋根の確認がなかったり、目分量での測定を行っていたりする外壁塗装業者には注意が必要です。
また、調査には1~2時間がかかるはずですが、それより短い場合なども注意するようにしましょう。
調査結果を書面で報告するかどうか
現地調査は、家主が確認できないところまで調査を行うため、調査結果に対して疑問を抱くこともあるでしょう。
そのような疑問を抱かせないよう、調査した内容が画像や動画で説明してくれる外壁塗装業者があります。
どれだけ丁寧に報告してくれるかで信頼度を図ることができます。
できるだけ写真などを見せてくれたり、報告書にしてまとめてくれる業者を選ぶようにしましょう。
調査結果が反映された見積もりになっているかどうか
見積もりが届いたら、調査結果が反映された見積もりになっているか確認しましょう。
劣化状況を無視して自社オリジナルの塗料を勧めてくるような業者には注意してください。
外壁塗装の見積もり依頼後の断り方
これまで見積書のチェックポイントや、業者選びのポイントをお伝えしてきました。
それらを踏まえ、複数社で相見積もりをとっていた場合は一社に絞っていくことになりますので、ここでは見積もり依頼後に断る場合のポイントをお伝えしていきます。
なるべく早く断る
断ることが決定したら、できるだけ早いタイミングで断るようにしましょう。
連絡を放置したままにしていると、勝手に工事の準備が始まりだすなど、トラブルの原因になりかねません。
特に契約直近まで進んでいるような場合には、メールではなく電話で急ぎの連絡を入れるようにしましょう。
あいまいに断らない
見積もりを依頼した業者だと、時間を割いて算出してもらっていたので、断りにくいと感じてしまうかもしれません。
しかし、あいまいな返答をしていても業者は「もう少し値引きをする必要があるのだろうか?」などと考え、追加の提案が来てさらに断りづらくなってしまうことにもなりかねません。
しっかり明確に理由を添えて断りの連絡をするようにしましょう。
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まとめ
今回は外壁塗装の見積もりにおけるチェックポイントからそれぞれの項目の相場感、業者選定のコツまでお伝えしてきました。
見積もりを見るだけでも信頼できる業者か否か判断がしやすくなります。
工事内容や費用感も比べながら、より内容が詳細な見積書を作成してくれる業者に施工を依頼するようにしましょう。
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